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MSCB債にはもっと気をつけろ②!
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仕組みの概要

簡単に言えば、以下のような仕組みです。

【MSCB発行元から見た場合】
①MSCB債を発行し、資金を調達します。
②発行後は、調達した資金に対する利息等はほとんどなく、 引き受け金融機関の要請にもとづき、新株を発行・転換するだけです。 引き受けてが、債券を株式へ転換すれば、債券価額の返済の義務もなくなります。


【MSCBの引き受けて手から見た場合】


①MSCB債の引き受け手は、MSCB債の発行を条件に、企業に資金を供給します。
②引き受け手は、株式市場において、株を空売りし、企業に供給した資金を回収します。
③その後株価が十分に値下がったところで、MSCB債の特徴である転換価額の下方修正を行い、市場価格よりも安価に新株を受け取ります。
④空売りしていたポジションを、転換で得た株により「現物渡し」により決済処理します。

これにより、引き受けて企業は、債券購入により供給した金額を完全に回収するだけでなく、

(空売り額の平均-転換価額)×転換株数

分の利益を得ることができます。

一般投資家は、無き寝入り。

 まさに、打ち出の小槌のようなMSCB債ですが、ひとりだけ、無く人がいます。それは、いつものとおり、一般投資家です。

 MSCBを発行することにより、株の希釈化と、引き受け機関の空売りによる売り圧力の圧倒的な増加が起こるため、市場価格は急激に下がっていきます。短期的な売買を目的としたトレーダーにしてみれば、まさに恐怖の大魔王ですよ。

 何が何でも早く決済したい人や、今後何が起こるかわからないビビリ売りが、さらに下げを加速させ、まさに「売りが売りを呼ぶ」状態となったり、あまりにも急激な下げが起こると、反発で急上昇したり、、、下方スパイラルを目指しながらの完全なるマネーゲームへ突入します。MSCBの引き受け元も、その企業がつぶれてしまっては意味無いので、すぐに消化したりはしません。市場心理をうまく使って、うまく「売り」と「買い」をいれて、複数回に分けて空売り・新株転換を繰り返してきます。個人投資家は、完全に手のひらの上で踊らされて、そして、、、、屍になっていくのです。。。

 ちょっと言い過ぎましたが、それほど最悪な状況も起こり得ます。まさに、泣き寝入りです。

 それでも、配当金や戦略的な意味で長期的にその企業へ投資している投資家であれば、「倒産」の危機を避け、なにがなんでもファイナンスを成功させたことで、今後に期待することができますが、、、、、そもそもMSCB債を発行するまでに至った企業に対して長期的な展望があるのかどうか、、、、断定はできませんが、厳しいところです。

 私見では、ありますが、やはりこういう手段を使ってくる企業は、投資対象から一刻も早くはずすべきだと思います。マネーゲームに参加したい人は別ですが。


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